芦屋ロータリークラブ
ルーザートレーニングセンター訪問記
2012年5月
 

   政情の不安定から、暴動めいたストライキが頻発して、経済は疲弊しています。2012年5月に芦屋ロータリークラブ松本裕夫会員が現地を訪問しました。

   ストライキに入ると、暴動を恐れて四輪車は動きません。平素は車のラッシュの道路はわずかのバイクだけが走っています。彼女たちは、警官や軍隊が出動して待機する道路を長時間歩いてルーザートレーニングセンターへ通ってきます。嫌がるタクシに平素の3倍に料金で訪問し、出勤している運営スタッフや指導教師を激励しました。


自立した女性たちの店や作業場を訪問しました

  ☆ Drist Beauty Parlor ウマ・マハラジャンさんの店
ウマさんは女児一人と夫との生活ですが、無償の美容技能を学ぶことができ、開店して6ヶ月になります。最初は家で近所の人を対象に腕を試し、立ち上げ資金を借入して7uほどの店を構えました。近所でも認知されお客さんを徐々に確保して、収入は平均毎月1万ルピー(約9千円)です。収入の半額を借入金返済に当てています。化粧品も販売していて、夫の収入を合計すると生活自立のめどがついてきました。日本人の美容師によるリフレッシュ・セミナーはとても刺激的で役に立ちました。是非継続的にお願いしたいですと話してくれました。

  ☆ Sabanam Deulaさんの美容室
優秀な卒業生のサバナムさんは、テスト的に家で美容を始めて7ヶ月後に美容室を開店しました。6uほどの店ですがドライヤーやベッドも設置していて、近隣では美容上手と評判になりつつあります。朝8時半から夕方8時半までの営業です。毎日10人以上の来客があります。月に5万ルピー(約4万円)の収入があり、2万ルピーの家賃を払い、将来店を広げるために貯蓄をしています。両親と弟2人の生活を見ることができ、ロータリーとルーザーのおかげで嬉しいと元気に話してくれました。

  ☆ Rose Beauty Parlorルパ・シュレスタさんの店
ルパさんは、夫の収入を助ける手だてを探していたところルーザーで美容技能を習得し、親戚の保証などを得て20万ルピーでローンを組み、ラガンケリのプラヤグ・ポカリにローズ美容室を開店しました。彼女は11時から夕方7時まで働き月に1万ルピー(約9千円)収入があります。そのお陰で子供1人と夫の生活ができるようになりましたと話してくれました。当初一緒に働いていた妹のラダ・ナガルコッチさんは、別に独立して店を持ちました。将来は更に店を大きくしたいと思っていると話してくれました。

  ☆ Lady Home Tailorで働くFulumaya Chaudhariさん
土砂降りの豪雨で、道路は水路に変わる中を、パタンの繁華街にあるフルマヤさんが働いている縫製店を訪ねました。停電の中、信じられないほど暗い自家発電の環境の作業場で、視力の優れているネパール女性はミシンを踏み、縫製作業をしています。婦人服1着あたり70ルピーで、ソニタさんの1ヶ月の収入は6000ルピー(約5,400円)程度で、4人家族の家計は楽になりました。店の女性主人はルーザーに理解があり、貧しい女性の自立にと幾人もの生徒を紹介してくれています。

  ☆ Pancha Kanya TailorsのSamita Tamangさん
サミタさんは、古都パタンの賑やかな街中にある縫製店のPancha Kanya Tailorsでミシン縫製作業をしています。収入は毎月6000ルピー(5,400円程度)ですが、持ち前の明るさで元気に働き、家計を助けています。彼女はロータリー・クラブとルーザーの支援で学べたことをとても感謝していました。

  ☆ ルーザー トレニングセンターで自立作業をする女性たち
技能習得者の女性の自立支援にと、パタンの女性実業家プリテイー・シャーさん(ジャワラケル・マンジュシュリRC創立会長)からネパールの特産品である綿製品のステッチング製品の依頼があり5人の女性が励んでいます。1枚当たり100ルピーで、1日2.5枚程度の作業ですが、彼女たちの家計を助ける手立てになって明るく働いています。製品に要求される品質は高いのですが、依頼主はその出来栄えに満足していると聞きました。

貧困女性自立支援活動へのご協力に感謝して
ルーザー トレーニングセンター
Managing Director  Archana Shrestha Joshi
General Manager  Rojina Shrestha Joshi
アルチャナ・シュレスタ・ジョシ、ロジナシュレスタ・ジョシ

   芦屋ロータリークラブの皆さまに、ネパール、ラリトプールのルーザー トレーニング・センターからご挨拶を申しあげます。
皆さまの日頃のご理解とご支援に心から御礼を申しあげます。
 皆さまのお陰により、私たちルーザー トレーニング・センターが、地域社会の貧しい女性たちに無償で技能習得の訓練をする優れた人気のある組織としてよく知られていることに誇りを持っています。
 私たちは、創立以来約1300人に達しようとする貧困女性たちに美容・理容、ミシン縫製、手縫いの刺繍(ししゅう)技能の習得訓練を続けることができました。近々には、調理技能訓練のクラスを始める予定でいます。
 手縫いの刺繍訓練クラスは、2012年8月5日に9ヶ月間の訓練を修了する予定で、61名の女性が最終課程の訓練を受けています。これには、ジャワラケル・マンジュシュリ・ロータリークラブ、日本の芦屋、宝塚武庫川、津、明石西、赤穂、淡路北、神戸東灘、三木みどり、豊岡、鈴鹿西の各ロータリークラブ、それに第2680地区(兵庫県)、第3292地区(ネパール)とロータリー財団のご支援で実現できました。彼女たち全員は我慢強く技能習得に励んでいます。運営スタッフと指導教師は彼女らの作品の素晴らしい出来栄えに満足しています。そして当初の刺繍カリキュラムの計画通りに遂行することができました。
 私たちは、2012年6月に66名の新しいミシン縫製のクラスを開始いたしました。これは地元のラリトプル・ロータリークラブに、西脇・明石南両ロータリークラブ、第2680地区とロータリー財団のご支援によるものです。全員の女性たちには大変刺激的で真面目な学習をしています。彼女たちはそれぞれに訓練完遂の夢を実現しようとしています。また、地域の強い需要に応えようと、ルーザー支援の会のご支援で6ヶ月間の美容・理容基礎コースを6月15日に開始しました。15名の女性たちですが、とても勤勉に訓練に取り組んでいます。彼女たちの将来の成功のために精力的に学んでいます。
 通常のトレーニングに加えて、彼女たちの起業や就職のための特別授業を外部指導教師に依頼しています。JICAのスタッフによる無償の栄養摂取、健康や衛生環境の知識を学ぶプログラムを設定、ロータリアンや専門講師や私たちが自立のための特別講義などを設けていますが、これらは、彼女たちに大変人気のある授業となっています。
 貧しく、経済的に恵まれない女性たちが技能習得の機会に対する期待は極めて高く、それに応えることは、彼女たちガ手に技能を持ち家計を助け、店を出すことや就職で普通の人並みの生活を送ることが可能となり、貧困からの脱出ができ、それは地域の発展に繋がります。こうした私たちの活動は、皆さまのご協力なくして成り立ちません。
 皆さまのご訪問や、今まで頂いたご理解とご協力を深く感謝しますとともに、今後共、ラリトプルの若い貧困女性への暖かいご支援を心からお願い申しあげます。

ラリトプルから心をこめて 2012.08.01


芦屋ロータリークラブ事務局
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